手放した後の空白をあたためる|満月ワークのあとにすること

長く抱えていた執着を、満月のワークで手放した。最初は、肩の荷が下りたような、すっきりとした気持ちになる。けれど、その夜、ふと気づくと、なんとも言えない、ぽっかりとした寂しさのようなものが、心の中に広がっていることがあります。
「手放せたはずなのに、なぜ、こんな寂しい気持ちになるんだろう」と、不思議に思う人も多いものです。手放すことは、良いことのはずなのに、その後にやってくる空白の感覚に、戸惑ってしまう。
これは、手放し方が間違っていたわけではありません。何かを手放したあとに、空白が生まれるのは、ごく自然なことです。そして、その空白には、急いで何かを詰め込む必要はなく、むしろ、ゆっくりとあたためてあげる時間が必要なのです。
手放した後に、ぽっかり空くことがある
長く心の中にあったものを手放すと、それまで、その執着や悩みが占めていた場所に、空白が生まれます。これは、悪いことではなく、変化が起きたことの、自然な現れです。
たとえば、長く着ていた服を処分したあと、クローゼットの中に、ぽっかりとした隙間ができるのと似ています。その隙間は、何かが足りない状態ではなく、新しいものを受け入れる準備が整った状態です。けれど、隙間ができた瞬間は、なんとなく落ち着かない、寂しいような感覚を覚えることもあります。
心の中の空白も、同じです。長く付き合ってきた感情や執着がなくなった直後は、その分だけ、心の中に静かな隙間が生まれます。その隙間を、すぐに何かで埋めなければ、と焦る必要はありません。
空白をすぐ次の願いで埋めなくていい
何かを手放した直後は、つい、「次は何を願おう」と、すぐに新しい目標を探してしまいがちです。空白を、できるだけ早く埋めたい、という気持ちが働くのは、自然なことです。
けれど、ここで少し、立ち止まってみてください。手放した直後の空白を、急いで次の願いで埋めようとすると、その新しい願いは、本当に心から望んでいるものではなく、「空白を埋めるための代わりのもの」になってしまうことがあります。
空白には、それ自体に、意味があります。何もない状態を、しばらく味わってみることで、本当に次に望むものが、自然と見えてくることもあります。焦って埋めようとせず、まずは、その空白そのものを、静かに過ごしてみることをおすすめします。
終わったものに感謝して、余白を守る
手放したものに対して、感謝の気持ちを向けることも、空白を健やかに過ごすための、大切な一歩です。
長く抱えてきた執着や悩みは、ある意味で、あなたを守ろうとしていたものでもあります。失敗を避けたいという気持ちから生まれた執着であれば、それは、あなたを傷つけないようにと、長く働いてくれていたものです。
手放すときには、それを否定したり、嫌な思い出として切り離すのではなく、「今まで、ありがとう」と、静かに感謝を向けてみてください。感謝とともに手放したものは、後になって、ふとした瞬間に戻ってくることが少なく、その分、生まれた余白も、より安定して守られやすくなります。
そして、その余白を、すぐに別の何かで覆ってしまわずに、しばらくそのままにしておく。余白そのものを、大切な空間として守ってあげることが、次の何かを、健やかに受け取るための準備になります。
空白期におすすめの静かなノート
手放した後の空白の時期に、無理に目標を立てる必要はありません。代わりに、こんな、静かなノートの使い方をおすすめします。
その日、ただ感じていることを、評価せずに、そのまま書いてみる。「今日は、なんだか静かな気持ち」「特に何も望んでいない感覚がある」。そうした、目標とは関係のない、ただの感覚の記録でかまいません。
あるいは、手放したものについて、「これまで、自分にどんな役割を果たしてくれたか」を、振り返って書いてみる。執着であったとしても、それが教えてくれたこと、守ってくれたことは、何かあったはずです。
このノートは、新しい願いを見つけるためのものではなく、ただ、今の静かな状態を、そのまま受け止めるためのものです。空白の時期にふさわしいのは、急ぐことではなく、ただ、その時間を、静かに過ごすことです。
次の新月までの過ごし方
満月で何かを手放したあと、次の新月までの期間は、空白を味わう、貴重な時間として過ごしてみてください。
この期間に、新しい願いが、無理なく自然に浮かんでくることもあります。その場合は、それを書き留めておいてかまいません。けれど、何も浮かんでこなくても、それも、まったく問題のないことです。
「次の新月までに、必ず新しい願いを見つけなければ」と、自分を急かす必要はありません。空白の時期は、植物の世界で言えば、土を休ませている時期のようなものです。何も植えていない土も、次の種を健やかに育てるために、必要な時間を過ごしています。
次の新月が来たとき、自然と何かが浮かんでいれば、それを丁寧に書いてみる。まだ何も浮かんでいなければ、「今は、まだ余白の時期なのだ」と、そのまま受け止めてみる。どちらの形も、あなたにとって、ちょうどいい流れの中にあります。





