執着を手放す方法8選|苦しい気持ちが軽くなる考え方と実践ワーク

あの人のことが頭から離れない。あの結果が気になって、何も手につかない。手放したほうがいいとわかっているのに、どうしても手放せない。
執着は、とても苦しいものです。そして、「手放さなきゃ」と思えば思うほど、かえって強くなっていくこともあります。
この記事では、執着がなぜ手放しにくいのか、その仕組みを説明したうえで、執着を手放す8つの方法を紹介します。恋愛、仕事、お金、人間関係、どんな執着にも使える方法です。読み終わるころには、苦しい気持ちが少し軽くなり、次の一歩が見えてくるはずです。
執着とは何か
願いと執着の違い
まず、願いと執着の違いをはっきりさせておきましょう。
願いは、「こうなったらうれしい」という方向です。執着は、その方向に加えて、「この人でなければ」「この方法でなければ」「この時期までに」と、叶い方を細かく決めて、それにしがみついている状態です。
執着を手放すといっても、願いそのものを諦める必要はありません。手放すのは、叶い方へのこだわりです。願いは、大切に持ったままで大丈夫です。
なぜ執着は苦しいのか
執着が苦しいのは、自分の力ではどうにもならないことを、思い通りにしようとしているからです。相手の気持ち、結果の時期、他人の判断。コントロールできないものを握りしめているほど、心は疲れていきます。
考えないようにするほど、考えてしまう理由
白熊の実験
「考えないようにしよう」と思うほど、かえって考えてしまう。この現象は、心理学の実験でも確かめられています。
社会心理学者のダニエル・ウェグナーは、「白熊のことを考えないでください」と指示された人ほど、白熊のことを何度も考えてしまうことを示しました。考えないようにするためには、脳は「今、白熊のことを考えていないか」を監視し続けなければならず、その監視が、かえって白熊を思い出させてしまうのです。
「手放そう」とがんばらなくていい
執着も同じです。「手放そう」「忘れよう」とがんばるほど、執着は強くなります。だから、執着を手放すには、無理に忘れようとするより、別のやり方が必要です。
執着を手放す8つの方法
方法1 執着していることを認める
最初の一歩は、「私は今、執着している」と認めることです。執着している自分を責めたり、否定したりせず、ただ認めます。
認めるだけで、執着に飲み込まれた状態から、執着を眺める状態へと、少し距離がとれます。
方法2 感情を紙に書き出す
執着の奥には、さまざまな感情があります。不安、さみしさ、悔しさ、怖れ。その感情を、思いつくまま紙に書き出してみてください。
心理学者のジェームズ・ペネベーカーの研究では、つらい体験や感情を書き出すことで、心身の健康が良くなることが示されています。頭の中でぐるぐる回っていた感情が、紙の上に出ると、ずっと扱いやすくなります。
方法3 願いの奥にある本当の望みを探す
執着している対象の奥には、本当の望みが隠れています。「あの人と付き合いたい」の奥には、「大切にされたい」「安心できる人と一緒にいたい」という望みがあるかもしれません。
本当の望みが見えると、それを叶える道がいくつもあることに気づけます。
方法4 叶い方を三通り書く
本当の望みが見えたら、それが叶う形を三通り書いてみてください。
例:本当の望み「安心できる人と一緒にいたい」
- 新しい出会いの場に、月に一度足を運ぶ
- 今ある友人関係を、もっと大切に育てる
- まずは自分自身が、自分を安心させられる習慣を作る
叶い方が三通りあると、脳は「道はいくつもある」と認識し始めます。一つの道へのこだわりが、自然とゆるんでいきます。
方法5 確認の回数を減らす
相手のSNSを何度も見る、結果の通知を何度も確かめる。こうした確認の回数が増えるほど、執着は強くなります。
確認する時間を、あらかじめ決めておきましょう。「確認は日曜の夜だけ」と決めて、それ以外の時間に気になったら、「日曜に確かめる」と心の中で言って、目の前のことに戻ります。
方法6 気になったら、別の行動に変える
どうしても気になるときは、その気持ちを別の行動に変えてください。散歩に出る、好きな音楽を聴く、体を動かす、自分の好きなことを一つ進める。
気持ちのエネルギーを、執着から行動へと流し替えるイメージです。
方法7 自分の人生の楽しみを増やす
執着が強いときは、人生の中心が、その対象だけになっていることが多いです。
自分の人生の楽しみを、意識して増やしてください。趣味、友人との時間、新しい挑戦、美味しいもの。楽しみが増えるほど、執着している対象が人生に占める割合が小さくなり、自然と手放せるようになります。
方法8 手放しの言葉を唱える
一日の終わりに、手放しの言葉を唱えてみてください。
「今日の私は、できることをしました。あとは、大いなる流れにお任せします」
自分にできることと、できないことを分けて、できないことを大きな流れに委ねる。そうすると、握りしめていた手が、少しずつ開いていきます。
執着別の手放し方のヒント
恋愛の執着
相手の気持ちは、自分ではコントロールできません。相手を変えようとするより、自分を大切にすることに意識を向けてください。自分を大切にしている人は、自然と大切にされる人間関係を引き寄せます。
仕事や結果への執着
結果は、自分の力だけでは決まりません。自分にできる準備や努力に集中し、結果は「人事を尽くして天命を待つ」の気持ちで委ねましょう。
お金への執着
お金が足りないという感覚が強いと、執着が生まれやすくなります。財布の中に使わないお札を一枚入れておき、毎日「ここにある」と感じる練習をすると、欠乏の感覚が和らいでいきます。
よくある質問
執着を手放すと、願いは叶わなくなりますか
執着を手放しても、願いを諦める必要はありません。むしろ、叶い方へのこだわりを手放すことで、思いがけない形で願いが叶うことがよくあります。
どうしても手放せないときは、どうすればいいですか
無理に手放そうとしなくて大丈夫です。執着している自分を認め、感情を書き出し、少しずつ人生の楽しみを増やしていけば、時間とともに執着は自然とゆるんでいきます。つらさが長く続くときは、信頼できる人や専門家に相談してください。
まとめ
執着を手放すには、無理に忘れようとがんばるより、執着を認め、感情を書き出し、本当の望みを探し、叶い方を広げ、確認の回数を減らし、別の行動に変え、人生の楽しみを増やし、手放しの言葉を唱えることが効果的です。
手放すのは、叶い方へのこだわりだけ。願いは大切に持ったままで大丈夫です。今日、まずは感情を紙に書き出すところから始めてみてください。
さらに深く学びたい方へ
Orionovaのnoteでは、執着と手放しについて、さらに深く学べる記事を公開しています。
- 執着が現実を固める理由|「制約」から見た手放し
- 絶対他力の真言|任せることで動き出す現実
- 本当の願いと借り物の願いの見分け方
願いの奥にある本当の望みを見つけていく方法は、noteの有料マガジンで段階的に解説しています。





